「終活はライフプランニングです」
「終活をやりましょう」というと、少し前までは「まだ元気だよ」とか「死ぬ準備なんて縁起でもない」と拒否反応を示す人が多かった。だが今は、雰囲気が変わってきたことを感じるという。
「たとえば積立型の保険に20~30代のうちから入っておくと、月々の保険料が安いです。死ぬ準備ではなく、リタイアしたあとに困らないための準備が大事なんです。そういう意味で終活をライフプランニングととらえて、特に資産の準備を始める時期は早ければ早いほどいいです」
ふだんの生活ではなかなか意識しないけれど、人生の終わりは誰にでもやってくる。そして死後には、さまざまな雑事が発生する。とくに独り暮らしをしていた人なら、携帯電話や新聞、ガス、水道、電気、NHKなどの解約手続きなど、生活を支えていたあらゆる契約をひとつひとつ解除していく作業が、思いのほか面倒だ。