定年(リタイア)世代は「定年(リタイア)後は、意外と楽しい、気楽」が圧倒的で、「経済的にもそれなりに」が6~7割です。 現役世代は「定年後は苦しい・大変なはず」と思っています。これが誤解の源といえそうです。TV番組などもその観点から 報道されがちで、それが「定年後は苦しい・大変」イメージになっているのかもしれません。それは「毎日が日曜日」(1975: 昭和50年)という小説のタイトルに象徴される「昭和の定年観」です。「何もやることがなくて辛く寂しいはず」ということです。 時代も当事者世代も大きく変化しています。いつまでも昭和の定年(リタイア)観に縛られている場合ではないといえます。
「定年(リタイア)後」は「楽しい」も「気楽」も60・70代と年代が上がる程上昇し、70代では、それぞれ 8割と圧倒的な高さです。70代といえば、健康寿命も来て、要介護で大変な人たちというイメージが 一般にはあるかもしれません。もちろんそういう方々がおられるのも事実であり、社会的にケアする必要 もありますが、それが大多数というイメージを持ってしまうと、片方では、8割が「楽しい」「気楽」だと言っ ていることと決定的なギャップを生じ、現実を大きく見誤ることになりかねないといえます。