日中を調子よくすごしていても、夕暮れどきになり1日の終わりが近づいてくると気分が落ち込んだり、休日の終わりに憂うつになったりする人はたくさんいます。
内分泌の観点からいうと、日没に向けて精神を安定させる作用がある神経伝達物質「セロトニン」の分泌が少なくなり、これが抑うつ的な状態を引き起こすことがあります。
神戸大学の西村和雄氏らの調査によると、「自己決定度」が、所得や学歴よりも主観的幸福感に強い影響を与えていることがわかりました。要するに、進学や就職の結果よりも、その進路を「自分の意思で決めたかどうか」のほうが、幸福感にとって重要だということです。
人間には防衛本能があるため、・・6万回思考をすると、そのうちの4万5000回は不安や恐れなどネガティブなことを考えるともいわれるほどです。「あそこに行けば水が飲める」と思っても、「敵が現れるかもしれない」「道がとおれないかもしれない」「水が汚れているかもしれない」と考えるのは、人間が生き延びるために必要だったからです。しかし、現代人はそんな思考がいき過ぎないように、意識して自己肯定感を高めなければ、なかなか幸せにはなれません。もちろん、大袈裟に考える必要はなく、手帳に二重丸(今日はよくやった!)をつけるだけでもいいのです。