多くの方は再雇用や再就職によって働くことを想定しているでしょう。・・そこで注意したいのが在職老齢年金の存在です。
在職老齢年金について簡単に説明すると、厚生年金に加入しながら働く方が厚生年金を受け取る場合、給与の額と厚生年金の額が一定額を超えると金額によって支給される年金額が減少し、場合によっては厚生年金が全く受け取れないということもあるものです。
在職老齢年金の適用を受けずに働くには、厚生年金に加入しないよう労働時間を調整したり、短時間での勤務を複数の勤務先で掛け持ちする、個人事業主やフリーランスとして働くという方法があります。
繰り下げ受給は年金の受給時期が遅れますが、その代わりに繰り下げた月数1月ごとに0.7%増額された金額を将来受け取れるというものです。
しかし、繰り下げをしなければ在職老齢年金が適用されて減額されることになる部分については、仮に繰り下げをしたとしても増額されないので注意が必要です。
定年後のライフプランはまさに人それぞれです。・・将来的にはコロナ禍の影響を引きずり、ローンの返済のためなど、在職老齢年金の適用を受けてでも働くという選択をする人も出てくるかもしれません。
いずれにせよ、定年後もサラリーマンとして働き続けるというのであれば、在職老齢年金の仕組みがあることを理解し、年金について考えながら働き方も決めていくということです。