「やる気と戦略があれば年収25年分の資産をつくることは可能ですが、現役時代にFIRE実行後の“生きがい”探しもしなければ、あとで膨大な自由時間を持て余すことになる」。
22歳から65歳まで働くとして、現役時代の自由時間は概算で8.7万時間です。これに対し、標準的な老後は10.9万時間もあります。過ごす時間は現役43年に対し老後は25年とずいぶん短いようですが、自由時間については老後のほうが多いわけです。
私の父親は67歳まで働いてリタイアしたのですが、最初の1年悩んでいたのは「日暮れまで缶ビールを空けずにどう過ごすか」だったそうです。
経営コンサルタントの大前研一氏は、趣味についてインドアの趣味とアウトドアの趣味、ひとりでやる趣味と複数人でやる趣味で「2×2」の表をつくって、それぞれ2つずつ見つけておけば一生困らない、と述べていました。