55歳を超えた人の転職が難しいのは、日本に限ったことではありません。各国が抱える問題です。だからこそ、早い段階でスキルアップを図り、準備する必要があるのです。
 40代の過ごし方が重要です。40代で労働市場に関する理解を深め、どのようなジョブ(職務)が求められるのかを考える必要があります。
 60歳で退職した後、それまでやってきたような仕事をまたどこかで見つけられるなどと期待しようものなら、落胆に終わるのは間違いありません。だから、早めに労働市場の現実を認識することがとても重要なのです。私の場合は、会社経営や本の執筆があるため、好きなだけ働き続けることができます。準備せずに60歳に達し、転職できるなどと考えるのは禁物です。