人は快楽、名誉、富などこそが幸福の源泉だと思い込み、価値を疑うことなくひたすらそれを追い求めているかのように思える。しかし、これらを手に入れても本当に心が満たされ、幸福になれるのかは疑わしいところだ。
快楽や名誉や富は、実はこの世でしか価値のないもの(アリストテレスのいう「仮象の善」)にすぎず、「善そのもの」を犠牲にしてまで求める価値のあるものではない。
富は確かに何かの役に立つ。しかし、・・それ自体が幸せを保証してくれることはない。
好きなものが見つからない人は、心からやってみたいと思える「努力を要するもの」を探そう。