支出額の減少に最も大きく寄与しているのは、教育に関する費用である。
実は定年後の家計支出の最も大きな変化は「非消費支出」に表れる。非消費支出とは税金や社会保険料など家計の自由にならない消費のことである。
高齢期の家計を展望したとき、多くの人が不安に駆られるのはなんといっても保健医療費である。しかし、実際に高齢期の家計簿をみると、保健医療に関する支出はそれほど多くはない。