定年後の就業者の収入の実態を探っていくと、300万円以下の収入の人が大半であることがわかる。
・・年収水準は・・むしろ定年前後以降に緩やかにかつ断続的に減少していくというのが実態に近い。
・・歳を取るごとに自身に様々な変化が起こり、より無理のない範囲で働くよう就業調整をしているからだと推察される。
今後ますます人々の就業期間の延長は進むであろうが、過去からの推移をみても、定年後に高い給与を得る人が急速に増加していくことはこれからも考えにくい。定年後高収入を実現している人は現実的な人数としてはそう多くないのである。