多くの人のキャリアは、真っ直ぐなはしごを順々に上っていく旧来型のものではなく「ねじれたキャリア」に移行した。キャリアのあり方は、直線的に昇進していく以外に、さまざまな方向に進む可能性があるものに変わったのである。
個人のキャリア開発の取り組みは、「あればよい」ものではなく、「なくてはならない」ものと考えるべきだろう。
しかし、実際には、キャリア開発に重きが置かれているケースは非常に少ない。日々の業務に追われるあまり、自己改善がないがしろになっている人が多いのだ。ほとんどの場合、目の前に山積する課題への対処に比べると、自分の未来に投資することは緊急性が乏しいように感じられる。