「人生の転機」に訪れる3つの段階
1. 終わらせる段階
いつのまにか現れた停滞感や退屈さ・・終わらせることで、新たなものを受け入れる「余白」をつくるのだ。
あるいは自分の意思ではなくとも・・外部要因で強制的に「終わらせる段階」がやってきてしまった、という人も多い。
2. ニュートラルな段階
本当にこれでよかったのか、迷いの期間がおとずれる
3. 次のステージを探す段階
あれこれ探し回るなかで、そのうち自分が進むべき方向にピンとくるものが現れるだろう。
この3つの段階のうち誰にとっても顕著なのは、「終わらせる段階」に生まれる「違和感」だ。退屈さそれ自体を憎む必要はなく、むしろ、転機が訪れるサインとして捉える。代わり映えのしない日常に飽きてしまったからといって、より強い刺激を求めてあれこれ行動を起こすよりも前に、まずは、「自らの心の声に耳を傾けるチャンス」としてこの期間を使うのだ。
思い返せば、筆者にとっての「転機」も、3つの段階を経ながら少しずつ進んでいくものだった。
大きな転機を経験する前は、たとえば、他人に言われたひと言がきっかけで「私のやるべきことはこれだったんだ!」と目が覚めたようになり、すぐさま行動に移し、環境を変える……。こんなイメージを抱いていたが、実際には、数年かけてじっくりと移り変わっていくものだった。