兄弟間トラブルを防ぐために
75歳を越えたら、妻や子どもへの相続について考えてみよう。
「父が地銀の貸金庫に、遺言書を預けていました。それを知ったのは遺産分割協議が終わってからです。貸金庫を開けるにも戸籍謄本などの書類を集める必要があり、後回しにしていたんです。
遺言書には長男に有利な内容が記されており、長男は『遺言書に従うべきだ』と言い張りました。他のきょうだいは猛反発、泥沼の争いになりました」(60代・男性)
'20年7月から、自筆の遺言書は法務局に預けられるようになった。紛失が怖いなら、貸金庫ではなく法務局を活用しよう。