長年企業のために粉骨砕身で働いてきたビジネスパーソンたちは「自分はいつか死ぬ」という自然の摂理を、それゆえに時間は有限であるということを、どこか考えないように仕事にまい進し、ごまかして生きてきた。そんな人たちがやがて定年を迎え、自分だけの時間ができると「今まで向き合ってこなかった人生の問題」に突き当たり、苦しみ、心を病んでしまう人も少なくないのです。
しかし「命あるものはいつか死ぬ」のは、避けられません。必ず訪れる死があるからこそ、自分は一体どう生きたいのか。どう生きたらいいのかを、自身でよく考えてください。すぐに答えは出ないかもしれないし、考え過ぎてどん底まで沈むかもしれません。けれど、その先には、必ず何かしら道が見えてくるはずです。