退職者の約3分の1の純資産が実際退職後に増えていると指摘する。
多くの人にとって純資産は退職後も年々増えていくのが現実だ。
医療費は退職後の出費の中で高額なもののひとつであり、老後の資金としてお金を貯めていた人にとって想定外の大きな痛手となる場合が多い。しかし、それは心配しても仕方がないとパーキンス氏は言う。
「医療費は歳をとってコスパが悪くなってから使うよりも、先手を取って(健康維持や病気の予防のために)使う方がよほど賢い」
退職後は、生活費の減少に伴い出費も自然と減っていく傾向があり、浪費に悩む退職者はあまりいない。
「医療費の出費が増えているのに全体的な支出が減ったのは、衣料品や娯楽など、その他の出費が大きく減ったからだ」
「退職直前に50万ドル(約6800万円)以上貯金があった人は、退職してから20年後あるいは亡くなるまでに、中央値でその11.5%しか使わなかった」と記している。
本質的には、必要以上に貯金することは悪いことではないが、生きているうちにやりたいことを我慢してまで節約する必要はない。