大企業勤務のエリートであれば、これまでの潤沢な給与と高額な退職金で「60歳リタイア」も夢ではない。だが一方で、金銭的に余裕があるからこそ、気を付けるべきリスクもあるようだ。
20年先、30年先を見越したマネープランを立てておかないと、サラリーマンの老後は大変なことになってしまう。
金融リテラシーの重要性が叫ばれているが、定年前後の年齢となる人たちの場合、まだ「昭和時代」の意識のままの人も少なくない。金融機関のベテランにかかれば、そんなアラカンたちへの営業は、まさに赤子の手をひねる様なものだろう。耳当たりのいい言葉でプライドをくすぐりつつ、投資商品の購入を勧めるのだ。
そして最悪なのが、損失を取り戻そうとムチャをすること。一発逆転を狙い、さらにリスクの高い商品へ手を出してしまうのだ。
そんなことになれば文字通り、全財産を失って「死ぬまで働く」しかない。