「隣の芝は青く見える」現象は、近年の「選択肢が多すぎる」状況によって悪化している。リモートワークの普及と、オンライン応募の拡大で、働く場所の制約が小さくなった結果、理論上、手が届く仕事の数は激増した。もちろん、アクセスできる仕事が増えるのは、よいことだ。だが、選択肢が多すぎると、実際に選んだ仕事に対する覚悟が薄れてしまうことがある。
過去に過度にこだわることなく、反芻や不満を解消し、未来に目を向けられるようにする2つの重要な戦略を見つけた。
「あの時、違う選択をしていたら、どうなっていただろう」と考えあぐねるのは自然なことだ。だが、仕事でも人生でも「もしも~だったら」という思考と、自分の目の前にあることへの気づきのバランスを取ることが、生産性を維持して充実感を得る唯一の方法だ。