「フランスでは、『よく働き続けるには、まとまった期間を休む必要がある』との認識が社会全体で共有されています。日常生活から離れることで、気づけば、大きな時間軸で物事を考えていました。自分の人生でこれから何を達成したいのか。家族とどのような時間を過ごしてきたいのか。自然と仕事にも思いを巡らせましたが、やらなければいけない目の前の仕事ではなく、今後仕事を通じて自分が何をしたいか、どうなりたいか、といった大きな見通しを立てることに意識が向いていたように思います」
そうしてバカンスから戻り、久しぶりの仕事に就くために自宅PCの前に座ったとき、それまで感じたことがない嬉しさや喜びを実感したという。