たとえ70歳まで働いたとしても、それから30年間も老後が待っているのは長い。
いくら年金があるとはいえ、30年以上の老後を賄うには国の財政にも無理があるし、個人の貯蓄で賄うのも難しい。そうなってくると、年齢で一律で定年を決めるという考え方をもとにキャリアを考えることにリスクがあるとわかる。
自分の市場価値を自らデザインするのではなく、会社から業務にアサインされることで市場価値を作るような受け身の姿勢では、どうしても年齢で価値が低減したり、雇用を保証し続けることができないと判断せざるを得ない。自分のキャリアは自分で作り上げ、自らの市場価値を高め続けることが重要になる。
大切なことは年齢に関係なく、自律的にキャリアをデザインできる能力と考え方、働く環境を整えることが肝要だと言えよう。