人生でやりたい100のこと

人生でやりたいことリストのトップ、僕は「アメリカ旅行」だった。

なぜリストを作ろうと思ったのですか?

もうずいぶん前のことです。 受験生で、とにかくストレスが溜まっていましたね。勉強しなくちゃいけないと、他のことがいっぱいやりたくなる。 でも、できないわけで、そこでとにかく書き出しておこう、と思ったわけです。

それで気分をごまかして、一時的にそれで代替えをしていたんですね。引き出しにしまったそのリストを時々出しては眺めていました。 リストは、10〜20 くらい書いたでしょうか。

その時のトップは何でしたか?

リストトップは「アメリカ旅行」でしたね。高校生だったし、もちろん海外なんて行ったことないし、 何しろ海外旅行はまだ全然一般的ではなく、でも僕らは、ポパイやホットドックプレスでのアメリカ文化の紹介で憧れと興味を煽り続けられていた。

最初はニューヨークとかロスアンジェルスとかバラバラしていたけど、あー全部行きたい、となってアメリカ旅行と書いたような気がします。

BW-NY

すぐに実現できましたか?

大学2年の時に実現したので、お金を貯めたり、計画したり準備したりで、すぐではなかった。 その頃にはMAPツアーやHISなど格安旅行会社が出てきて、タイミングもよかった。 結局、計画すると、1ヶ月半をかけてアメリカを1周する横断旅行になった。 友人と二人だったが、途中から一人になるプランでした。 行き帰りの飛行機と到着時の2日間だけ宿がついた、中は完全フリーのパッケージでした。 それ以外の宿や交通機関の手配はすべて自分たちで やるわけです。

移動は、飛行機、レンタカー、グレイハウンドバスを組み合わせて。 初めて乗った飛行機がこの時のもので、成田からサンフランシスコへのユナイテッドの747。 乗ったらとにかく空間が広く、体育館かと思った。

サンフランシスコに着いた初日は、初めての海外旅行の初日、ひとりで夕食も怖くて遠くには行けず、ホテル目の前の大衆ステーキ屋。 でも入り口に赤ん坊を抱えた母親が座っていて小銭をくれと手を出してきた。見たことのない風景に衝撃を受けた。

バスは何日間も乗りっぱなしだったり。荒涼とした西部の砂漠地帯から、気づくと湿地の南部の風景に変わっていたり。 夜中中走っているから、目が覚めると車中真っ暗で、走行音だけが響いている、というような。

Bus

アメリカ「1周横断」は達成できましたか?

出来ました。デスバレーとナイアガラは印象深いが、グランドキャニオンはそうでもなかったとか。 実際に見てその場に行って体験しないとわからないと理解しました。 ペンタゴンは印象深いが、FBI本部はそうでもなかったとか。 NY、SFは印象深いが、LAは大きすぎてよくわからなかったとか。 ヨセミテで見たファミリーのキャンプ文化の成熟度とかNYで見たスーツ姿の黒人のカッコ良さとか。

友人の壊れたカバンを直すのに針金を買おうと金物屋に行ったけど、何回言い方を変えても「ワイヤー」がどうしても通じなかったとか。 やっぱり苦労すると記憶に残りますね。

DeathValley

その後何が起きましたか?

これはその後の自分の特徴や性質を作っていく大きなきっかけであったと思います。 何よりも大きなやるべき事だったし、出来た。 実際に経験すると、その経験の上に後から別の経験が乗っかってくる。 その新しい経験は、その前の経験があってのそれと、そうでないものとでは質が変わってくると思うんです。 例えば、見た絵画について、体感した雰囲気について、帰国後は本を読んだり映画を見たり人と話したり、その時の理解の仕方や深さ、消化感が異なる。 そして新しい経験もまたそこに上乗せされていく。

だから経験にも、”複利の効果”があると思うんです。「経験の複利」ですね。 となると、出来るだけ早く経験するほど、大きな利息を産む。つまり経験と理解の財産がどんどん膨らんでいく。 そういう経験をしてきた人とそうでない人の差はどんどん大きくなる。 もっとも、経験は個人的なもので人と比べるものではないので、その人の幸福感や充足感、あるいは満足感が膨らんでいく と考えれば良いのではないでしょうか。

そう考えると、やりたいと思っていることは、深く考えずまずやってみる、トライしてみるというのは重要ですね。 まずトップ1に書いたものをやって見る。 そのためにはまず書いて見る、が重要に思います。 達成したら印をつけ、そして考え方や感じ方が変わればどんどん書き換えていく、目に見えて楽しいですよね。