人生の分岐点
自分の目指す、患者中心の医療の実現に向け、大手からベンチャーに転職
30代・男性
2つあります。
1つ目は、正直言うと、組織の環境が自分に合わないと感じたからです。 医療IT系の企業にいましたが、昨今のITと情報の革新を受け、ベンチャー企業に押される危機感もあり、事業部長や上司が社外から登用されるようになりました。 その結果、中途採用者とプロパーの間でギスギスした関係になり、仕事がやりにくい環境になったことが理由の一つです。
2つ目は、医療IT分野において、やりたいことが一つ明確になったことです。 昨今患者中心の医療と言われていますが、医療ITの分野でも、患者に診療結果をお返しする、患者の同意をしっかりもらう、 などといった、患者視点のソリューションの必要性が高まっていると感じています。 色々なステークホルダーとコミュニケーションする中で、自分の中で患者視点のソリューションに関わりたいと感じ、転職を決めました。
上記の1つ目の課題に関連してお答えすると、次の会社は50人足らずの小さい会社で、まだできて9年ぐらいです。 そもそもプロパーと中途採用の違いもないと想像していますし、小さい組織であれば環境も変えやすいと期待しています。
また、自分が何をやりたいか明確にした上で転職しているので、ある程度のマイナス面は許容範囲内だと感じています。
前の会社でもよく事業部長や上司とぶつかることがありましたが、自分が何をやりたいか、ということに立ち戻ることを大切にしていました。 それは今後も変わりません。
そういうマインドを持つことによって、不安や心配も乗り越えるべき壁と捉えることができ、 積極的にトライすることができるようになると思います。 ちなみに、私の場合は、トライして失敗ばかりですが、 自己満足はとりあえずできるので、なんとかなっていました。
色々相談できる相手がいることは大切です。 私の場合、妻が医療従事者ですので、仕事の話も通じますし、多くの相談に乗ってもらい、不安や心配な気持ちをぶつけさせてもらっていました。
ありがたいことに、好きなことをしたらいいんじゃない?と言ってくれていました。 ただ、最初は本当に転職先なんて見つかるのか?という感じでしたが、 決まったら喜んでくれました。
日本の医療は良いところもあるし、悪いところもあると思います。 悪いところの例としては、目の前の患者さんがどういう治療歴があり、どういう薬を飲んでいるか、そういうことすら分からないまま、医師は治療をせざるを得ない状況にあります。 救急時や、認知症の患者さんなど、治療歴を正しく把握できない状況は多々あります。 海外ではITで治療歴を把握することができる国もあります。
安全で効率的な医療のために、医療情報の観点から、日本の医療の仕組みを良くしていきたいと考えています。